最近は特に洋風スタイルの家屋の増加とともにベットで就寝する方も多いと思います。ベッドは和式の布団のように格納場所がいらないこと、毎日の布団の出し入れをしなくてよいこと、就寝が高い位置になるのでハウスダストにはさほど影響されないこと(ただし、完全ではないので気になる方は対処した方が良いでしょう。)。
高齢の方や腰痛をお持ちの方、膝の悪い方などには、寝起きが楽なこともメリットです。
素敵なインテリアの一部として部屋のコーディネイトを楽しめることやご自分の生活スタイルに合わせて、部屋のレイアウトをデザインできることなどがメリットで約6割の方が寝具としてベッドを選択しています。
またベッドは就寝以外の休息の機能性(例えば本を読む、テレビを見る、スマホでメールをする、など・・・)は様々な楽しい用途を伴い、利便性・実用性も高いことが人気の理由の一つです。
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大丈夫?洋式寝具の構成とチェックポイント
しかし、その反面設置場所の問題、ベッドの下が掃除できない、一度設置したらレイアウト変更が大変、長い期間敷いたままにしておくため、湿気対策やメンテナンス延いては衛生管理の問題もあります。
マットレスやベットフレームは特に購入時にチェックが必要な商品であることも認識しておきましょう。これには国内製品ばかりではなく、いろいろな国からのいろいろな商品の選択肢があるということでもあります。例えば、サイズの問題、日本国内向けに生産されている場合、サイズや品質は国内向けの商品ですので、国内事情を見越した仕様になっています。海外商品は必ずしも日本国内で販売を想定したものが並べられているわけではないのです。ですから、ベッドフレームのサイズがマットレスよりも小さい、マットレスカバーが合わないなどの事例も起きているようです。シングル・セミダブル・クイーンサイズなどサイズの呼称は同じでも海外製品や国内製品ではサイズが違う場合があります。また、インチサイズをcmサイズに変換する際の誤差があったりします。常に正確なサイズを確認したり、実寸値を把握して置く必要があります。転勤族、または転勤の可能性のある方は、ベッドの構造もある程度把握して置かなければ一度組み立てたら再組み立てができないベッドだったことなどもあります。
ご高齢の方や小さなお子様の利用を考えた場合、ベッドからの落下の問題は心にとめておいた方が良いでしょう。
日本国内でも年数百件の単位で起こる家庭内の事故の中でベッドからの転落は上位を占めるそうです。フロアベッドやローベッドの場合はベッドサイドに厚手のラグやマットを敷くこと、二段ベッドやロフトベッドはネットや落下防止手すりなどもご検討ください。
ここでは、布団からベッドへと寝具を変更なさる方。初めて一人暮らしをするためにベッドの購入を考えている方、寝具を新調なさる方などに向けてベッドに必要な寝具を準備するためのページです。
ベッドで必要な寝具
1.ベッドフレーム
2.ベッドマットレス
3.ベッドパッド
4.シーツ
5.枕
6.枕カバー
7.掛布団
8.掛布団カバー
その他 ベッドスプレッド(ベッドカバー) ベッドにホコリや汚れが付かないようにするためのベッド全体を覆うカバーです。また、インテレアの一環として統一感を持たせるためにご 利用なする方も多いようです。 ベッドスロー(ベッドの足元に掛ける布) 海外などでは一般的ですが、室内でも靴で生活する場合、休憩するときベッドを使用する際に靴でベッドを汚さないようにするための布。 ラグ・転倒防止マットなど。
ベッドフレーム
ベッドの大まかなサイズを考える
1人で寝る場合は、シングルベッドや寝返りに余裕のあるセミダブルをおすすめします。また、体格の良い方はダブルベッドもご検討ください。
2人で寝る場合はご夫婦、またはパートナーとお休みになる場合はクイーンサイズ以上をお選びになると、寝返りに余裕が生まれる、2分割のマットレスでお好みの寝心地のマットレスを選べるなど快適さも増します。
小さなお子様とお母さまならセミダブル以上をお父様とならダブルサイズ以上をおすすめします。
ベッドの機能を考える
ローベッドやフロアベッドは部屋を広く見せる効果もあります。収納機能付きベッドフレームは長尺物や季節外れのものシーツやタオルケットなどを収納するのに便利です。
ロフトベッドは様々な高さがあり、ベッドの下の空間部分をクローゼットや机を置いて書斎代わりにと狭いお部屋を有効に使うことが出来ます。
体格の良い方がロフトベッドをお使いになる場合、耐荷重のことも考える必要があります。
ソファーベッドは背もたれ部分が可動式となっていてソファーとしても使えます。
折り畳みベッドはベッド自体が移動できるので、布団の様に使用しないときは片付けておくこともできます。
・フロアベッド
・ローベッド
・二段ベッド
・ロフトベッド
・システムベッド
・折り畳みベッド
・ソファーベッド
このように多種多様な機能を有しているベッドがたくさんあります。
ベッドフレームのデザインや素材・材質を考える
ベッドフレームの材質は木材かスチール製のものがほどんどです。木材は木目や材質を楽しめるもの木材に革やファブリック(繊維素材)を施したものなどシンプルなものゴージャスなもの様々なバリエーションがあります。スチール製は比較的安価なものも多く手軽ですが、接合部分にねじなどを使っているものは経年変化と共に”ギシギシ”という鳴きが出てくるものがありますので、敏感な方はお考えになった方が良いでしょう。
ヘッドボードの形状を考える
ヘッドボードとベッドフレームを別に選べる場合は形状や機能も考えておくと良いでしょう。例えば目覚ましを置く位置や夜中に目を覚ました場合の明かり、コンセントの有り無しなど、就寝時に必要なものを考えるとベッドデザインの選択にもかかわってきます。
マットレス
マットレスの選び方
マットレスは寝具の実質的な要です。実際に寝てみて選ぶことが重要です。その際は必ず枕を利用することです。枕によってマットレスの印象が変わるからです。いつも横臥位(横向き)で寝る方もベッドマット選択の得は仰臥位で寝てみてください。横臥位状態で選ぶと各マットレスの差がわかりにくいことと、寝返り動作のときに体圧の最も少ない仰臥位になるからです。
体格の良い方体重の重い方は硬め、体重の軽い方は柔らかめのマットレスが基本です。
マットレスは硬すぎると体圧がいくつかの部分に集中し、しびれや痛みを感じその結果、不要な寝返りが多くなり長い時間の安眠の妨げになります。逆にマットレスが柔らかすぎると、体が安定せず、無意識に安定をしようとし、疲労を感じたり、寝返りが打ち辛く、目が覚めてしまう場合があります。
マットレスの種類
コイルスプリング系マットレス
ボンネルコイルマットレス
コイルスプリングが連結されている構造のため、一般的にコイルスプリングマットレスより硬めで、体を面で支えるタイプのマットレスです。
連続コイルマットレス
一本の硬鋼線のワイヤーで複数のスプリングを製造し、それを組み合わせて一枚のマットレスを作っているため、寝心地は硬めですが、耐久性に優れていると言われています。
ポケットコイルマットレス
コイルスプリングが一本ずつ独立してる構造です。ボンネルコイルマットレスに比べ、柔らかめ、体を点で支えるタイプのマットレスです。
ノンスプリング系マットレス
ウレタン系マットレス
高反発マットレス
素材の反発力が強いので硬めの感触です。寝返りがしやすく点で支える感じ、
低反発マットレス
素材の反発力が弱く体にフィットする感じで柔らかめの感触です。面で支える感じのマットレスです。
ポリエチレン樹脂系マットレス・高反発ファイバーマットレス
太いポリエチレン樹脂の糸が複雑に絡まったような独時の構造で通気性が良く、軽量な素材です。洗濯ができる清潔さが人気のマットレスです。ベッド用のマットレスタイプは高価なものが多い です。
ラテックスフォームマットレス
天然ゴムで作られるマットレスです。欧米では古くから利用されており、近年日本でも話題と共に多く知られるようになりました。反発力が自然でやさしい寝心地が人気です。
ベッドパッド
ベッドパッドはマットレスの上、シーツの下に敷きます。
シーツで防ぎきれなかった汗や身体から汗とともに流れ出した汚れを吸い取り、マットレスまで到達させない様に防ぐことが役割です。
これにより、頻繁に交換することが難しいマットレスを衛生的に保ち長持ちさせるものです。ですからベッドパッドは側生地・中綿共に吸湿性があり、放湿性にすぐれたものが理想です。また近年では寝姿勢を改善するための製品や薄めのフォームマットレスを内包しているものもあります。
シーツ
シーツは布団と同じように汗を吸収する用途で用いられます。洗い替えを考え、複数枚用意しておき、衛生的に保ちましょう。ベッドマットレスのサイズは多種あるので、実寸を把握して、きちっと装着できるものを選びます。
ベッドシーツの形状は
・フラットシーツ
一枚の布で、裾がほつれないように処理してあるもの。マットレスの下に折り込んで擦れないように装着します。
・ボックスシーツ
マットレスを包むようになっていてシーツの裾全面にゴムバンドが施されています。
・クイックシーツ
シーツの四隅にゴムバンドが施されていて、上からかぶせるため、重いマットレスを持ち上げずに装着できます。
シーツの素材
麻(リネン・ラミー)
綿
ポリエステル