寝具 掛け布団

掛け布団は季節や温度で選ぶのがおすすめ!

投稿日:2018年3月2日 更新日:

掛け布団は季節や温度で選ぶ

掛け布団は寝るときに身体の上に掛けるもの。
季節・室内温度に合わせて使い分けます。基本的には一枚で使用しますが、夏掛け布団(肌掛け布団ともいう)・合掛け布団のどちらか、または合わせて使用します。
和式寝具の掛け布団は単体の、一枚で構成された布団のように思いがちですが、体の上に掛ける布団の総称としての意味もあります。

これは、一年を通して寒暖の差や乾湿の差がある日本では一枚の布団では各季節に合うように調節することは難しく、複数枚を身体の上に布団として利用することや各地方によって独自の寝具を利用するなど多くのバリエーションが存在するためです。
掛け布団には、主に秋冬に使用される掛け布団と春や秋に使用される合い掛け布団、春から夏に使用される肌掛け布団、夏に使用される夏掛け布団などがある。季節や気温に合わせて、使い分けをすることが必要である。

Contents

布団のサイズは要注意!

布団の大きさは布団を購入するときに一番注意しなけらばならないことかもしれません。サイズの名称を頼りに購入すると掛け布団と掛け布団カバーのサイズが合わずにお困りになることが多いのでご注意ください。国内・輸入物それぞれメーカによって違いがあります。
掛け布団の標準的なサイズは和式・洋式(ベッド用)共通で
シングルサイズ  縦210cm × 横150cm
セミダブルサイズ 縦210cm × 横170cm
ダブルサイズ   縦210cm × 横190cm
クィーンサイズ  縦210cm × 横210cm
キングサイズ   縦210cm × 横230cm

 

布団の中の寝床内気候という考え方

就寝時の人と身体と寝具の間にできる空気層を指して「寝床内気候」という言葉が使われます。
この寝床内気候の気温が32~34度、湿度45~55%のときに、人間は最もよく眠れると言われています。覚えにくい場合は気温33度、湿度50%位とすると良いでしょう。
この眠るのに最適な寝床内気候の環境を保つためには、適度に軽く圧迫感のない掛け布団が必要です。
また、寝返りがしやすく、寝返りをしても寝床内の質温度の変化を最小限にするため、体にフィットして、少々寝返りをして外気を入れないような柔らかさ(ドレープ性)のある掛け布団が良いと言えるでしょう。このような体の動きの変化に追従性のある(軽くて柔らかい)寝具が最適です。

寝床内気候を作り出す中綿の素材

保温性があるもの

掛け布団の機能で一番最初に思い浮かぶことは保温性でしょう。特に冬の寒い時期には昼間でも暖かい布団を思い浮かべてしまうもの。これは気温が低い時だけではなく、真夏でさえも重要な機能になります。睡眠が深くなると人間の体温は大きく下がると言われています。これは日中活動した脳を冷却するために行われる生理現象なのです。
睡眠が深くなると体温が低下するのは、高い機能を持つ人間の脳が覚醒状態時に使用した脳を休めるために睡眠が必要なためです。睡眠が脳の温度を下げて脳の疲労を回復させます。
ですから、布団、取り分け掛け布団の保温性というのは体温を保つだけではなく、脳を休息させるための体温の低下や外気の変化に対応できるものでなければなりません。

放湿性が良いもの

睡眠中は体温調整や自然発汗などにより一晩で200ml程度の発汗をします。湿度の高い状態でムレを感じると寝返りが多くなったり、寝苦しさから睡眠が浅くなることがあります。おもに敷布団と掛け布団の吸湿性・透湿性・放湿性により、寝床内気象を就寝に最適な状態にすることが良い眠りにつながると考えられています。

掛け布団の保温性と共に放湿性を決定づけるのが第一に掛け布団の中の素材である中綿素材です。一般的に湿度の調整機能が優れている素材は天然素材が多く、保温性と共に湿度調整能力の高い素材を多く利用しているものほど高価格です。
しかし、最近では化繊の繊維自体に加工を加え透湿性を実現するものも出てきました。化繊は保温性・吸湿性・放湿性に関しては天然素材を利用したものに及ばない部分もありますが、家庭で洗濯できるものも多くまた、安価で取り扱いが容易であること、アレルギー対策として用いられるもの多い、繊維自体に各種の加工や特別な化学処理ができるなど、特定の用途に特化しているものもあり、人気は「安い」だけに留まりません。

放湿性が高い順に
羊毛>真綿(シルク)>羽毛>綿>化繊  と言われいます。

フィット性とドレープ性

体型に沿う柔らかさであるフィット性と少々の寝返りでも寝床内の空気を逃がさないひだのような柔らかさのドレープ性が重要です。掛け布団と身体の間の隙間が少ないほど保温効果が高く、また寝床内気候の温度も早く上昇し速やかな入眠を促します。そしてドレープ性は寝返りに追従して身体の位置が変わってもヒダの様な効果で体を包み寝床内気候の維持を継続します。

重い布団は要注意・軽さ

掛け布団が重いと、睡眠中に圧迫感を憶えたり、極端な場合は心臓や血管を圧迫して血圧が高くなったり、寝苦しさを感じたりします。
また、就寝中に同じ姿勢を続けると体重で圧迫している体の部位を解放して血液の循環を促すためや、温度が上がり過ぎた部位や寝床内環境にムレを感じた場合は湿気を逃がすためなどに一晩で20回程度の寝返りを繰り返します。掛け布団などの寝具が重いと、この寝返りの際身体に負担をかけて自然な寝返りを阻害します。
特に、高齢の方には身体への圧迫が心臓への負担となりますので注意が必要です。

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